- Redis 7.4 - ライセンスポリシーの変更
- Redis 7.4バージョンからライセンスポリシーが変更され、クラウドサービスプロバイダーはRedisソースコードを有料で使用しなければなりません。一般開発者は従来通り、Redisを無料で使用できます。
Googleは最近(と言っても数ヶ月前ですが)、Memorystore for Valkey(以下Valkey)をリリースしました。
実は以前投稿した記事の中で、Redisライセンス関連の記事を見ると原因が分かりますが、ライセンス変更により、いくつかの企業が既存のRedisをフォークして新たに作成したのがValkeyだと理解できます。
いずれにせよ、フォークに関する情報はインターネット上に無数にあり(上記記事を参照)、まずはValkeyについて、より実践的にレビューしてみましょう。
まず、Valkeyは単独で使用される製品ではなく、Cloud RunやFunctionなどのサーバーレス、あるいはGCE、GKEなどのVMがアクセスして使用する製品です。(当然です。Memory DBですから)
GCPでネットワークを利用する場合、いくつかの方法がありますが、Valkeyの場合はPSC(Private Service Connect)を使用します。
今回のレビューでは、Memorystore for Redisとの価格とネットワーク接続方式を比較してみようと思います。
Redisの場合、次の2つのいずれかを選択できます。1つはDirect Peering、もう1つはPSA(Private Service Access)を使用できます。(特別な追加費用はなく、選択するだけです。)
Valkeyの場合はPSCを使用しますが、追加で転送ルールを2つ使用します。(追加費用が発生します)
まとめ
Redis:2つのうちから選択可能です。
- Direct Peering
- PSA
Valkey:
- PSC:転送ルールを2つ使用します。(追加費用が発生します)
それぞれの最小単位コストは以下の通りです。
Redis:
- リージョン:us-central1
- メモリ:1 GB
- $ 35.77 /月
Valkey:
- リージョン:us-central1
- レプリカのないシャード1(1.4 GB)
- $ 23.21 /月 + (転送ルール2つ:$0.01 * 720時間 * 2 = $ 14.4)= 合計 $ 37.61
実際、相互に接続されるモジュールはほとんどすべて互換性があるので、必要なパフォーマンスに応じて選択するのが良いでしょう…が、現時点での把握では、低パフォーマンスが要求される場合はRedisでカバーし、大容量の高パフォーマンスが必要な場合はValkeyにアップグレードするのが費用対効果が高いようです。
パフォーマンスや接続に関する詳細は、次の投稿で…
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